私は以前、損保会社に勤務しておりました。
新卒入社し3年間営業部門で営業アシスタントとして従事した後、保険金の査定や支払を行う部門へ異動となりました。
お支払いできる保険金額にご納得いただけないお客様から連日クレームを受けて心が疲弊し、さらにコロナ渦で在宅時間が増えたことで「本当にやりたい&自分に向いている仕事とは?」とじっくり考えるようになりました。
そこで当初の営業アシスタントのように社内の人をサポートする仕事の方がやりがいを感じていたことに気が付き、事務系職種への転職を考えました。
ネットで情報収集し、事務職に有利な資格として紹介されていた日商簿記3級の学習をすぐに始めて、簿記の面白さに目覚め経理職に憧れるようになりました。
なお、未経験で経理職へ就職するには日商簿記2級を持っていないと評価対象になりにくいことと、2級は独学で合格するには難しいという現状を転職活動を通じて身を持って知りました。
そこで悩んでいた時、身近な人から「職業訓練校に経理のコースもあったはずだから行ってみたら?そこに通えば簿記取得の勉強と実務練習しながらお金も一部もらえるよ。」と職業訓練校への入校を勧められました。
その人も職業訓練校に通っていたことがあり「大人になっても学べる機会があるのは楽しい。失業手当を受給できるから生活は困らないし助かる。」といった話を聞いていたので、当時から魅力に感じておりました。
私は思い立ったらすぐに動く人間なので、3日後に有給をいただき最寄りのハローワークへ行きました。
そこで「経理コースの職業訓練校に行きたい」旨を職員の方に伝えたところ、都内の職業訓練のパンフレットを持ってきてくださり、丁寧に説明をしてくださいました。
お薦めされたのは、財務管理科という科名の6ヶ月のコースでした。民間の専門学校に委託している訓練で、委託先はTACと大原簿記学校の2つでした。(2021年当時)
訓練内容は主に以下の通りです。
【学科】
・日商簿記3級・2級の出題範囲の学習
・管理会計
・社会保険
・給与計算 等
【実技】
・パソコン(エクセル、ワード等)
・会計ソフト演習 等
【就職支援】
・自己分析
・応募書類の書き方
・面接対策 等
※総受講時間:648時間/6ヶ月
TACも大原も内容はほとんど同じですが、TACは学科時間の割合が多く大原は経理実務演習の割合が多いなど異なる部分がありました。
また、希望の訓練を受けるには申込期間内に申込書を送付し、面接選考を通過する必要があるという説明を受け、TACに比べ大原は例年倍率が高い傾向があったため、確実に職業訓練校へ通いたい私はTACを希望しました。
なお入校時期は4月と10月の1年の中で2回のみ。私がこの時ハローワークで職業訓練の説明を聞きに行ったのは3月中旬で、残念ながら4月入校の申し込みは終了したばかりで、10月の入校を目指すことになりました。
翌日上司へ10/1から職業訓練校に通いたいため9月末付で退職したい意思を伝え、本気で職業訓練校へ通う決意をいたしました!
ここまでが私が職業訓練校へ通うことを決めた経緯になります。
次回以降のコラムでは職業訓練の面接選考の様子、実際に訓練を受講していた時のことをお話したいと思います!